健康に役立つサプリメント(植物ステロール)の、効果や副作用をわかりやすく紹介しています♪

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植物ステロールの効果・効能

血中のコレステロールを低下させる

植物ステロールは、小腸でのコレステロールの吸収を抑えて、血液の総コレステロール値を下げる効果があります。

これによって血管を保護して、動脈硬化をはじめ、高脂血症(脂質異状症)、脳こうそく、心筋こうそくなどを、予防する効果が期待できます。

植物ステロールが吸収を抑えるのは、体に悪影響があるLDL(悪玉)コレステロールで、HDL(善玉)コレステロールの吸収には影響ありません。

HDLコレステロールは、血管に付着したコレステロールや、余分なコレステロールを回収して肝臓に運び、血管をきれいに清掃する効果を持っています。

一方、植物ステロールが吸収を抑えるLDLコレステロールは、増えすぎると酸化されて血管に付着してしまい、それが動脈硬化の原因になります。(それで、悪玉コレステロールと呼ばれています。)

つまり、この2つは同じコレステロールでありながら、働きや効果が正反対ともいえるのです。

通常、食べ物に含まれるコレステロールは、十二指腸で微粒子によって取り込まれた後に、小腸で吸収されます。

このとき、植物ステロールをサプリメントで摂取していると、コレステロールの代わりに、植物ステロールが小腸で吸収されます。
これは、植物ステロールの化学構造が、コレステロールとよく似ているためです。

わかりやすくいうと、植物ステロールの吸収が優先されて、コレステロールは体に吸収されることなく、排出されるのです。このため、血液中のコレステロール値を下げる効果が期待できるわけです。

また、植物ステロールは、すでに体に吸収された余分なコレステロールを、早く体外に排出する効果があることも、わかっています。

排尿の障害を予防

植物ステロールは、前立腺の肥大を改善、予防して、尿の出をスムーズにしたり、残尿などを予防する効果があります。

前立腺というのは、尿道を包み込むような場所にある組織です。通常は、加齢とともに萎縮してくるのが一般的なのですが、ホルモンのアンバランスなどで、前立腺が肥大してくることがあります。

そうすると、尿道が圧迫されて、頻尿や残尿感、尿の出が悪いなどの症状が起きてきます。

植物ステロールは、前立腺に働きかけて、肥大しないようにする効果があるので、年を重ねてからの排尿障害には、おすすめのサプリメントです。

ある臨床研究で、軽度の前立腺肥大症200名の方を対象に、植物ステロールの仲間である”β-シトステロール”を、投与した結果が報告されています。

それによると、1日あたり60mgのβ-シトステロールを、6カ月間継続して摂取したところ、前立腺の肥大が改善され、残尿感が少なくなり排尿の速さが上昇したという効果が、確かめられています。

なお、排尿障害の改善には、植物ステロール以外にも、ノコギリヤシのサプリメントも効果があります。関心のある方は、ノコギリヤシとはノコギリヤシの効果・効能1のページをご覧ください。

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