多くの愛用者がいるサプリメント(にんにく)の、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

サプリメントの効果と副作用にんにく>・・・とは

にんにくとは

古くから愛用されてきた食材

にんにくは、ユリ科の多年草で、独特の臭いが特徴の野菜です。中央アジア(キルギス地方)の砂漠地帯が原産地といわれ、それが次第に、西方に普及したとされています。

にんにくは、古代エジプトの時代にすでに、盛んに栽培されており、ピラミッドの建設に従事した労働者の、疲労回復やスタミナ源に、利用されていたと伝えられています。

日本では、すでに「日本書紀」や「古事記」に、にんにくの別名である”ひる”とか
”おおひる”の名称で、登場しています。
この頃から、にんにくは滋養強壮の食べ物として、庶民に知られていました。

漢方薬の盛んな中国では、食材としてだけでなく、胃の調子を整えたり、強壮の生薬として利用され、現在まで続いています。

近年になると、にんにくはサプリメントや医薬品としての使用例も増えており、ヨーロッパでは、動脈硬化や血栓の治療薬としてもよく使われています。
また米国では、にんにくの抗ガン作用が注目され、研究が進められています。

含まれる有効成分

一口に、にんにくといっても、これには多くの成分が含まれています。その中でも体に有効で、にんにくの特徴とされる成分は、以下のものがあります。
これ以外の成分もありますが、特に代表的なものを取り上げました。

*今まで、聞いたことがないような成分もありますので、ご了承ください。

アリシン

にんにく独特の臭いの正体は、このアリシンという物質です。ビタミンB1の働きを助けて、体のエネルギーを効率的に作って、疲労を回復させるほかに、抗ガン作用や殺菌作用があります。

硫化アリル

玉ねぎやにんにくに含まれる刺激成分で、免疫力を高めてガンを予防したり、強い殺菌力で、体内に侵入した細菌やウイルスを退治する効果があります。

アホエン

細かく刻んだ、にんにくを低温(100℃以下)で加熱調理すると、アホエンという物質ができます。これは高血圧や動脈硬化に、有効であることがわかっています。
(アホとは、スペイン語で、にんにくのことです。)

スコルジニン

にんにくに含まれる無臭の成分で、末梢血管を拡張したり血液をサラサラにして、血行を良くします。

血液中の中性脂肪やコレステロール値を下げて、高血圧や動脈硬化、心筋こうそく、脳こうそくなどを予防します。

また、ビタミンB1の働き、体の新陳代謝、免疫力などを高めるので、疲労回復やガンを予防する効果もあります。

ビタミンB1

このビタミンは、糖質(炭水化物)から、エネルギーを作り出すときに必要な栄養素です。体に十分なエネルギーを供給して、疲労の回復、脳や神経の機能を正常に保っています。

*にんにくには、この他にもビタミンB2、B6、C、食物繊維、リン、カルシウム、鉄なども比較的多く含まれています。

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