多くの愛用者がいるLカルニチンのサプリメントの、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

サプリメントの効果と副作用Lカルニチン>・・・とは

Lカルニチンとは

特徴

Lカルニチンは、羊肉や牛肉、豚肉などの赤身の肉やブリ、カツオなどの魚類に多く含まれる成分です。動物性の食品に多く、植物性の食品には、含まれていません。

体内では、メチオニンとリジンと呼ばれるアミノ酸を材料にして、肝臓や腎臓でもLカルニチンが合成されています。(合成量は1日で約8〜10mg)

食品から摂ることができ、体内でも合成されるので、Lカルニチンが不足することはないように思えます。しかし、20才を過ぎる頃から合成量が減ってくるので、サプリメントや食品で補うことが必要になります。

Lカルニチンで、一番よく知られている効果は、脂肪を効率よく燃やして、体に必要なエネルギーを作り出すことです。

この効果を利用して、以下のような目的で、使用されることが多くなっています。

 1)ダイエットのためのサプリメント
 2)運動能力を高めるためのサプリメント
 3)筋肉疲労の改善や心臓病の予防
 4)認知症やアルツハイマー病の改善

詳しくは、このサイトのLカルニチンの効果・効能1をご覧ください。

以前は、Lカルニチンというと、心臓病やLカルニチン欠乏症の治療薬として使用されていましたが、2002年以降は、サプリメントでも使用できるようになりました。

上記でも書きましたが、Lカルニチンの効果は、”脂肪を効率よく燃焼すること”です。これは、一体どのような仕組みなのかを、以下でご紹介します。(ちょっと、専門用語が多くでてくるのですが・・・。)

脂肪燃焼の仕組み

Lカルニチンの働き、効果は、
 ・脂肪を分解する酵素を作る
 ・脂肪を燃焼するところまで運ぶ
この2つによって、脂肪を効率的に、エネルギーに変えています。

酵素を作る

脂肪は”白色脂肪細胞”と”褐色脂肪細胞”に、大きく分けることができます。白色脂肪細胞が多くなると、脂肪が体に貯まりやすくなり、肥満や生活習慣病の原因になります。

一方、褐色脂肪細胞は、脂肪をエネルギーに変えるのを、助ける働きがあります。

この褐色脂肪細胞は、Lカルニチンによって活性化され、”リパーゼ”という酵素を作り出します。リパーゼは脂肪を分解して、エネルギーになりやすい”遊離脂肪酸”を作ります。

私達が運動するときは、この遊離脂肪酸を燃焼して、エネルギーに変えているのです。

褐色脂肪細胞は、生まれたときを100%とすると、20才になると40%ぐらいまで減ってしまい、年令を重ねるほど脂肪が貯まりやすい体質になります。

しかし、Lカルニチンを摂ると、減少した褐色脂肪細胞の働きを高めて、体に脂肪が貯まるのを、防ぐ効果が期待できます。

脂肪の運搬

Lカルニチンは、遊離脂肪酸をエネルギーに変える場所まで、運ぶ働きもあります。

遊離脂肪酸を燃焼させて、エネルギーに変えるのは、細胞の中にある”ミトコンドリア”というところで行われます。
(ミトコンドリアは、エネルギーの生産工場で、ミトコンドリア以外では、脂肪をエネルギーに変えることができません。

このミトコンドリアの内部まで、遊離脂肪酸を運ぶことができるのは、Lカルニチンだけで、他の栄養素では不可能なのです。

もし、Lカルニチンが不足すると、エネルギー源(脂肪)はあるけれど、それを実際に燃焼させて、エネルギーに変えることはできないのです。
わかりやすくいうと、体内で不完全燃焼が起こって、エネルギー不足になります。

Lカルニチンの働きを簡単にまとめると、次のようになります。

  褐色脂肪細胞 ←Lカルニチンが活性化
      ▽
  リパーゼ(酵素)を作る
      ▽
  脂肪から遊離脂肪酸を作る
      ▽
  ミトコンドリアへ ←Lカルニチンが運搬
      ▽
  遊離脂肪酸を燃焼してエネルギーに変える

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