多くの愛用者がいるLカルニチンのサプリメントの、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

サプリメントの効果と副作用Lカルニチン>効果・効能2

Lカルニチンの効果・効能2

前ページ、効果、効能1の続きです。

心臓病や筋肉疲労を改善

Lカルニチンは体に必要なエネルギーを、効率的に作りだす効果があります。
まず、脂肪を燃焼しやすい”遊離脂肪酸”に作り変え、その後、エネルギーの生産工場であるミトコンドリアに運びます。

体内のLカルニチンの95%以上は、筋肉や心筋に含まれているので、サプリメントや食事で補給すると、筋肉や心筋に十分なエネルギーが、供給されます。

これによって、筋肉の疲労の回復を早めたり、心臓のトラブルを予防する効果があります。

特に、慢性の心不全や狭心症、心筋こうそくなどでは、サプリメントや薬で、Lカルニチンを摂ることで、発作が起こるリスクが低くなる効果が、確かめられています。

また、Lカルニチンは、血液中のコレステロール値や、悪玉コレステロール(LDL)、血圧、血糖値などを下げる効果もあります。

このため、動脈硬化や高脂血症などを予防するので、二重の意味で、心臓の負担を軽くして、心臓病を改善する効果が期待できます。

認知症やアルツハイマー病の改善

Lカルニチンは、脳にも含まれており、脳の働きを高める効果があります。

ある臨床研究では、アルツハイマー病と診断された患者さんが、Lカルニチンをサプリメントで摂ると、痴呆の進行を遅らせたり、脳細胞のダメージが改善されることが確かめられました。(軽度の認知症では、記憶力も良くなります。)

しかし、別の臨床研究では、よい結果が確認できなかったという報告もあるので、全ての認知症やアルツハイマー病に、効果があるとはいえないようです。

もう少し、Lカルニチンの研究が進めば、詳しい仕組みや効果的な摂取方法が、発見されるのではないでしょうか。

摂取量

1日の摂取量

Lカルニチンの摂取量の上限は、1日あたり1000mg、あるいは体重1kgあたり20mgとなっています。
(体重60kgの人であれば、60×20mg=1200mgが上限)

これは、アメリカやスイスの摂取基準を元に、厚生労働省が指導している数値です。これを超えて摂取すると、副作用が起こる可能性が高くなります。

1日あたり、Lカルニチン500〜1000mgの摂取であれば、ほとんど問題ないでしょう。

ウォーキングやエクササイズで、ダイエットを目的にする場合は、運動の前にLカルニチンを摂っておくと、脂肪がスムーズに燃焼され、ダイエットの効果が高くなります。

また、脂肪を効率よくエネルギーに変える働きがある、”共役リノール酸”を一緒に摂ると、いっそう効果が期待できます。

摂取期間

Lカルニチンは、加齢とともに減少量が多くなるので、高齢になるほど長期間、継続して摂取したい成分です。特に、肉体労働が多い人や、疲労感を常に感じる人には効果的があります。

なお、Lカルニチンは羊肉や牛肉、豚肉などの赤身の肉に多く含まれ、食事だけで摂取するとなると、脂肪の摂りすぎになるので、サプリメントを上手に活用するとよいでしょう。

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