多くの愛用者がいるLカルニチンのサプリメントの、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

サプリメントの効果と副作用Lカルニチン>副作用

Lカルニチンの副作用

サプリメントとの関係

Lカルニチンは、一般の食品(赤身の肉類)に含まれる成分なので、適量であれば副作用が起こることは、ほとんどありません。

(Lカルニチンの摂取量の上限は、1日あたり1000mg、あるいは体重1kgにつき20mgです。)

しかし、サプリメントで、上限を超えた量を摂取すると、胸やけ、嘔吐、吐き気、腹痛、下痢などの副作用が、起こる可能性が高くなります。

体重65kgの人であれば、1000mgあるいは、65×20mg=1300mgが上限になるので、副作用のリスクを考え、1000mg以下の摂取から始めるとよいでしょう。

授乳中の女性の場合、適量の摂取であれば、Lカルニチンの副作用が起きないことがわかっています。ただ、妊娠している場合は、十分な臨床例がないので、はっきりした副作用の有無は、確認されていません。

薬との関係

Lカルニチンと、ワルファリンカリウムを併用すると、抗凝固作用の働きを、強めてしまう副作用があります。

ワルファリンカリウムとは、血液を固まりにくくする医薬品で、血の塊ができて、血管がつまるのを防ぐ働きがあります。(商品名はワーファリン)

Lカルニチンは、この働きを強めることがあるので、出血したときに、なかなか血が止まらなくなることがあります。

治療のために、他の薬を処方されている場合も、念のために、Lカルニチンとの副作用がないか、医師に相談しておきましょう。

<参考>
カルニチンには、Lカルニチンの分子構造を、鏡に写りこんだ形(鏡像)の分子構造をもつものがあります。

これはDカルニチンと呼ばれ、Lカルニチンの働きを妨害して、筋肉痛を起こすことがあります。また、尿毒症にかかっているときや、血液の透析を受けているときは、両方の混合薬(DL体)の服用は、避けるのがよいでしょう。

*一般で市販されているサプリメントは、ほとんどがLカルニチンなので、このような副作用はありません。