手軽に摂取できるサプリメント(コンドロイチン)の、効果や副作用をやさしく解説しています!

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コンドロイチンの効果・効能1

コンドロイチンは、ギリシャ語の「軟骨の元」という意味が語源になっています。これからもわかるように、コンドロイチンは軟骨に多く含まれ、軟骨の材料となる成分です。

コンドロイチンには、以下の効果効能があり、中でも関節痛の改善が特徴的で、サプリメントや薬として、よく使用されています。

体内の潤滑油

コンドロイチンは、”ムコ多糖類”と呼ばれる糖類の仲間で、体の細胞や組織を結びつける効果があります。

また、水分を貯える力(保水力)が非常に高いので、この力を利用して、細胞に酸素や栄養分を運んだり、細胞の老廃物を排出する効果があります。

水分を貯える保水力は、体内で潤滑油の働きをするので、健康上とても大切な効果です。

コンドロイチンが不足すると、細胞の代謝が悪くなり、老化を早めることにもなります。また、軟骨の材料自体も減少してしまうので、関節痛の原因にもなります。

コンドロイチンは、人間の成長期には、十分な量が体内で合成されます。しかし、20才を過ぎると少しずつ合成量が減ってきて、40代以降は大幅に減少します。

一説では、体の必要量の1/10〜1/20ほどしか、合成されなくなるといわれています。このため、中年以降はサプリメントや薬で、コンドロイチンの不足を補う必要があります。

関節痛の改善

コンドロイチンは、軟骨に多量に含まれ、関節にある細胞に体液(関節液)を集める効果があります。

この関節液が、潤滑油やクッションの役割りをして、関節をスムーズに動かすことができます。

また、グルコサミンをコンドロイチンと同時に摂ることで、軟骨の再生を助け、強くする効果もあります。(これはコラーゲンなど、軟骨を強くする物質を増加させるからです。)

実は最近まで、一度すり減った軟骨を再生することは、できないと思われていました。しかし、コンドロイチンやグルコサミンを継続して摂ることで、軟骨の再生が可能であることが、わかってきたのです。

そもそも関節の痛みは、加齢や関節の酷使、肥満による関節の負担などで、軟骨が消耗して、すり減ることで起こります。

軟骨がすり減ると、関節で骨と骨がこすれあって、痛みの原因になります。症状が軽いときは、がまんできますが、悪化してしまうと、関節炎や変形性関節症になり、日常の生活にも支障がでてきます。


関節の痛みを解消するために、人工的に作られた”非ステロイド抗炎症薬”も、よく使われています。

この薬は即効性があり、有効なのですが、コンドロイチンのように軟骨を再生する効果はなく、痛みの原因を取り除くことはできません。

一方、コンドロイチンは、軟骨を再生して、原因そのものを解決するので、メリットが大きいのです。

臨床例

関節炎や変形性関節症で悩む患者さんに、サプリメントでコンドロイチンを摂取してもらい、その後の効果について、報告されていますので、ご紹介しておきます。

1)
約400名の患者が、1日あたり1000〜2000mgのコンドロイチンを摂取した結果、3カ月後には約40%、1年後には約65%の人が、痛みが減少して症状が改善した。

2)
コンドロイチンとグルコサミンを、1日あたりそれぞれ1000〜1500mgを同時に摂取した結果、2カ月後には、約70%弱の人に明らかな効果が確認された。

このように、かなりの割合で関節痛の改善があり、効果の高さが確認されています。

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