多くの愛用者がいるサプリメントの、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

サプリメントの効果と副作用ビタミンE>摂取量

ビタミンEの摂取量

1日あたりの適量は?

ビタミンE摂取量が多くても、大きな副作用が起こることはなく、安心して利用できます。

ビタミンEの1日あたりの摂取量は、下表のように目安量上限量が定められていて、授乳婦は少し多めの設定になっています。

<ビタミンEの1日あたりの摂取量>
年令 18〜29才 30〜49才 50〜69才 70才以上
男性 目安量 9mg 8mg 9mg 7mg
上限量 800mg 700mg
女性 目安量 8mg
ただし授乳婦は11mg
8mg 7mg
上限量 600mg 700mg 600mg

*日本人の食事摂取基準を参照
*1000mg=1g

■目安量とは
その年令のほとんどの人が、必要量を満たす摂取量です。この目安量は、これだけ摂っておけば、健康上問題ないという数値です。

■上限量とは
健康上のトラブルが、起きない摂取量のことです。これを守っていれば、副作用の心配はほとんどありません。

なお、積極的にガン、生活習慣病、老化などの予防を目的に、ビタミンEを活用する場合は、1日あたり100〜300mg摂取するのが良いとされています。

摂取上の注意点

ビタミンEは、ナッツ類や植物油に多く含まれ、その他の食品では、豆類や穀類、野菜、魚類などにも含まれています。普段からバランスのよい食事を心がけていれば、ビタミンEの摂取量が不足することは、少ないといえます。

調理で使う植物性のサラダ油は、含有量が多いので、炒め料理はビタミンEの摂取に最適です。

ただ、油を使った料理は、注意しておきたいことがあります。それは、食用の油は酸化されやすい性質があるということです。一度、調理のために過熱されたものや、製造日から時間がたったものを摂取すると、体によくありません。

これらの油は”過酸化脂質”が多く含まれ、体の細胞を傷つけてしまったり、腹痛や下痢が起こることもあります。

何度も使った食用油が、変色して臭いが悪くなるのは、この過酸化脂質が原因です。このため、一般で販売されている食用油の多くには、酸化を防ぐためにビタミンEが添加されています。

*過酸化脂質とは
油に含まれる脂質が、空気中の酸素で酸化されてできる物質で、摂取すると体の細胞や組織に、悪影響があります。

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