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サプリメントの効果と副作用ビタミンD>過剰摂取による副作用

ビタミンDの過剰摂取による副作用

ビタミンD副作用で、よく知られているのが、腎臓(じんぞう)に障害があるときに起こる尿毒症です。その他にも、過剰摂取によって食欲不振や便秘、嘔吐(おうと)などがあります。

ただ、これらの副作用が起こるのは、1日あたりの適量の摂取量(5μg)の10倍以上を、長期間摂取した場合です。

サプリメントで大量に摂取しない限り、普通の食事をしていれば、副作用のリスクはほとんど無いといえます。

尿毒症

ビタミンDを継続して過剰摂取すると、血液中のカルシウム濃度が上昇して、血液の内壁や、いろいろな臓器にカルシウムが、貯えられやすくなります。

中でも、副作用に深く関係しているのが、腎臓に大量のカルシウムが貯えられたときや、腎臓の病気によって、機能が低下しているときです。

過剰摂取によって、腎臓にカルシウムが貯まると、その副作用として尿毒症を発病し、体のあちこちでトラブルが起こってきます。

そもそも、腎臓は体液や血液の中の老廃物や毒素を、尿から排出して取り除く”ろ過装置”の役割りをしています。

ビタミンDの過剰摂取で、腎臓の機能が低下して、体内に老廃物や毒素などが蓄積され、それが原因で副作用が起こります。

尿毒症になると、まず体中に発疹(ほっしん)ができはじめ、のどの渇きが多くなり、その後、下痢や頻尿が起こります。症状がさらに進行すると、体調の悪さから日常生活にも支障がでてきて、悪化すると命に関わることもあります。

ただ、ビタミンDの副作用は、ごく短期間だけ過剰摂取したとしても、すぐに尿毒症や体調不良が、起こるわけではありません。

冒頭にも書きましたが、適量の10倍を超えるビタミンDの摂取を、継続した場合がほとんどです。

また、ビタミンDが多く含まれる食品のほとんどは魚類なので、毎日よほど大量の魚を食べない限り、副作用の心配はほとんどありません。

サプリメントから摂取する場合も、パッケージに表示されている、1日あたりの摂取量を守っていれば、同じように副作用の心配はありません。

もちろん、体質によってはビタミンDを少し多めに摂っただけで、副作用が起こる可能性はゼロとはいえませんが、今までそのような報告はないようです。

なお、骨粗しょう症の改善には、カルシウムとビタミンDを一緒に摂取すると、効果が高いので、サプリメントを利用される方もおられます。

この場合も、1日あたりの摂取量を守って、副作用を避けたいものです。両方を同時に過剰摂取すると、ビタミンDだけの過剰摂取よりも、副作用のリスクが高くなるので、ご注意ください。

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