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サプリメントの効果と副作用ビタミンC>過剰摂取による副作用

ビタミンCの過剰摂取による副作用

注意点

ビタミンCの摂取量は、1日あたり100mgが目安ですが、これより多く摂取しても、副作用が起こることは、ほとんどありません。

一時的に過剰摂取した場合でも、腸にある消化管からの吸収率が低下することがわかっています。また、尿から排出される量も、ビタミンCの摂取量に比例して増えます。

つまり、摂りすぎて余ったビタミンCは、体内に貯まりにくいので、過剰摂取による副作用が起こりにくいのです。

ただ、1日あたり3000mg以上摂取すると、胸やけや下痢、頭痛、はきけ、胃腸障害などの、副作用が起こる可能性があります。(体質によっては、3000mg以下でも、上記のような副作用のリスクがあります。)

日本では、ビタミンCの摂取量の上限は、決められていません。しかし、米国では1日あたりの上限は、2000mgになっていますので、1500〜2000mgを上限と考えておくとよいでしょう。

もし、副作用の症状がでてきた場合は、ビタミンCの摂取を控えれば、短期間で症状はなくなり、後遺症が残ることもありません。

ビタミンCの過剰摂取によって、腎臓結石ができやすいという報告があります。しかし、米国の調査では、はっきり確認されたわけではないので、あまり心配することはないでしょう。

腎臓結石の経験のある方は、念のために医師に副作用の有無を、確かめておくのがよいでしょう。

なお、これは副作用とは関係ないのですが、ストレスや喫煙によって、ビタミンCが大量に消費されます。タバコを1日20本吸ったときは、約25mg×20本=約500mgもの消費量になりますので、喫煙量に適したビタミンCを摂るようにしましょう。

他のサプリメントとの関係

ビタミンCと他のサプリメントを一緒に摂取しても、副作用が起こることはありません。それぞれの、サプリメントのパッケージに表示されている、摂取量の目安を守っていれば、副作用の心配はありません。

*参考
貧血の予防や改善に、鉄分のサプリメントがよく利用されますが、ビタミンCを一緒に摂取すると、鉄分の吸収が良くなります。

薬との関係

病気の治療のために、以下の薬を服用しているときに、ビタミンCを一緒に摂ると、副作用が起こる場合があります。

1)エストロゲン
ビタミンCによって、エストロゲンの血液中の濃度を上げ、働きを強めることがあります。エストロゲンとは、女性ホルモンの一つで、更年期障害や骨粗しょう症を、予防する効果があります。

2)抗精神治療薬
トリフロペラジン、フルフェナジンなどの、精神病の治療薬の吸収を低下させて、効果を弱める副作用があります。

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