手軽に摂取できるサプリメント(スクワレン)の、効果や副作用をやさしく解説しています!

サプリメントの効果と副作用スクワレン(深海鮫エキス)>効果・効能

スクワレン(深海鮫エキス)の効果・効能

肝臓の機能を高める

スクワレンは、日本で明治の末から大正にかけて、深海に住むサメから発見された有効成分です。漁師の間ではスクワレンを摂ると、内蔵の機能を高める効果が、経験的に知られていました。

特に、肝臓への効果が高く、慢性の肝炎を改善することがわかっています。

スクワレンは、別名”酸素の運び屋”とも呼ばれ、体の隅々まで十分な酸素を送りり届ける効果があります。

これによって、体の組織を活性化させて、新陳代謝が高まり、内臓(特に肝臓)の機能を正常にするので、肝炎にも効果が現れてきます。

わかりやすくいうと、薬のように直接、肝炎を治す効果はありませんが、肝臓が本来持っている機能を、引き出す有効なサプリメントといえるのです。

日本での臨床では、B型やC型の慢性肝炎の患者さんが、数カ月間、継続してスクワレンをサプリメントで摂取したところ、約85%の方の検査結果が良くなったとのことです。もちろん、自覚症状を改善する効果もあり、体調がずいぶん良くなったようです。

免疫力を高める・・・抗ガン作用

スクワレンには、体の免疫力を高めて、ガンの進行を抑える効果があります。

具体的には、白血球や血小板の数を増やしたり、白血球の仲間であるマクロファージの活動を高めることで、ガンに対して効果を発揮します。

(マクロファージとは、ガン細胞やウイルスなど、体に有害なものを取り込んで、食べてしまう細胞のことで、ガン細胞やウイルスの情報を、リンパ球に伝える働きがあります。)

また、ガン細胞が増殖する場合は、栄養分を吸収するために、新しく血管を作りだす働きがあります。しかしスクワレンは、この働きを抑える効果があり、ガンの増殖を防ぐことも、わかっています。

世界中で行われている数々の臨床研究によっても、スクワレンのガンに対する効果が、実際に確かめられています。

また、それだけでなく、ガンの治療でよく利用される、放射線治療の副作用を軽くする効果も、確かめられています。

このようにスクワレンは、直接、ガンを攻撃するわけではなく、あくまで体に備わっている免疫力を高めることで、抗ガン作用を発揮しているので、継続的に摂取しないと、効果が現れてきません。

炎症を鎮めたり皮膚を保護する

スクワレンは、もともと人間の皮膚でも合成されているので、肌の粘膜を活性化して、肌のうるおいを守る効果もあります。
また、肌への浸透力が高く、肌に直接塗っても効果があります。

このため、サプリメントだけでなく、口紅やファンデーションなどの化粧品にもよく使用されています。また、切り傷や火傷などを治す効果があることから、薬用クリームや軟膏などの原料にもなっています。

皮膚で合成されるスクワレンは、20才頃をピークに年令と共に合成量が減ってきます。最近、肝臓の調子の悪い方や、肌の衰えを感じる方は、サプリメントで補うのがよいでしょう。

*参考
スクワレンは、オリーブ油や綿実油などの食品にも含まれています。しかし、深海サメ(特にアイザメ)の含有量に比べると、ほんのわずかなので、食品だけからの摂取では、スクワレンの効果は期待できません。

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