多くの愛用者がいるセントジョーンズワートのサプリメントの、効果や副作用をわかりやすく解説。

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セントジョーンズワートの副作用

セントジョーンズワートは自然の植物(ハーブ)で、それから抽出された成分は適量を守っていれば、副作用が起こることは、ほとんどありません。

日本国内でも、セントジョーンズワートのハーブティーやサプリメントが原因で、大きな健康上のトラブルが、起こったという報告は出ていません。

ただし、一度に多量のセントジョーンズワートを飲んだり、病気の治療で薬を服用している場合は、副作用の可能性があるので、気をつけましょう。

多量に摂った場合

セントジョーンズワートのサプリメントを、多量に飲んだときに起こる副作用は、
 1)胃腸のもたれ、のどの渇き、体のけんたい感、目まいなど
 2)日光過敏症
の2つがあります。

1)の場合は、軽い副作用で重い症状になることはありません。

また、2)の日光過敏症というのは、肌が日光に対して敏感に反応して、わずかな時間でも直射日光にあたると、その部分がやけどした状態になり、赤くはれてしまいます。

夏場のプールや海水浴で、日焼けしすぎて、肌がヒリヒリするのと同じ状態です。

実際、ヨーロッパでは、家畜の牛がエサである牧草(セントジョーンズワート)を多量に食べて、全身が赤くはれ上がり、水ぶくれができたこともあリました。

これらの副作用は、セントジョーンズワートを多量に取ったことが原因で、1日あたりの適量(約900mg)以内であれば、ほとんど起こることはありません。

また、一時的に適量を超える多量のセントジョーンズワートを摂っても、摂取をやめれば、すぐに副作用はなくなり、後遺症もありません。

もちろん、適量を守っても人によっては、軽い副作用が起こる可能性は、ゼロとはいえません。ちなみに、ヨーロッパで行われた臨床例で、1日900mgのセントジョーンズワートを摂ったとき、軽い副作用が起こった人は、100人中2人でした。

薬と併用した場合

上記のように適量以内であれば、副作用の心配はほとんどありません。

ただし、何かの病気にかかっていて、それの治療のために薬を服用しているときに、セントジョーンズワートを摂ると、体のトラブルが起きたり、服用している薬の効果を弱めてしまうことがあります。

以下は、セントジョーンズワートに影響される薬(商品名)の一部です。

 ・強心薬・・・ラニラピッド錠、ジキトキシン錠など
 ・血液凝固防止薬・・・ワーファリン錠
 ・経口避妊薬・・・エリオット21、リビアン28など
 ・抗不整脈薬・・・リスモダン、アンカロン錠100など
 ・抗てんかん薬・・・テグレトール細粒、アレビアチン細粒など
 ・気管支拡張薬・・・ネオフィリン錠など
 ・抗HIV薬・・・クリキシバンカプセル、ビラセプト錠など

薬とセントジョーンズワートの副作用については、厚生労働省のサイトで詳しく解説されていますので、そちらをご覧ください。
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について

セントジョーンズワートが薬に与える影響は、血液中の有効成分の濃度が低くなって、薬の治療効果が弱まることが多く、両方が影響しあって、重い病気が起こることは少ないようです。

もし、病気の治療のために、薬を服用している場合は、必ず、担当医に相談して、セントジョーンズワートを使ってもいいかを、確認するのがよいでしょう。

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