手軽に摂取できるサプリメント(食物繊維)の、効果や副作用をやさしく解説しています!

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水溶性の食物繊維

水に溶ける性質がある

水溶性の食物繊維は、熟した果物や海草類、コンニャクなどに多く含まれていて、水に溶けやすい性質を持っています。

果物では、リンゴ、イチゴ、キウイなどに多く、海草類では昆布、ヒジキなどに多く含まれています。

この水溶性の食物繊維は、植物の分泌物に含まれていたり、植物の細胞内に貯えられている有効成分です。

最近、食物繊維入りの健康ドリンクや炭酸飲料が、いろいろ販売さていますね。
これらの飲料は、透かして見ても透明なので、ほんとに食物繊維が入っているのか、疑問に思うかもしれません。

実は、これに使われているのが、水に溶ける水溶性の食物繊維なのです。

イメージ的には、食物繊維というと、なにか繊維状のものが、はっきり目に見えるように思えるのですが、そんなことはないのです。

水溶性の食物繊維が、きちんと配合された飲料やサプリメントは、はっきりとした効果が期待できるのでご安心を!

効果、効能

水溶性の食物繊維には、主に以下のような効果があります。

コレステロールを低下させる

この食物繊維の大きな特徴の一つは、胆汁酸を吸着して、体外に排出する働きで、これによってコレステロールを、低下させることが出来ます。

胆汁酸は、食べ物の消化、吸収を助けるために、胆嚢(たんのう)から分泌されます。胆汁酸は、コレステロールを原料として作られる分泌液です。
水溶性の食物繊維によって、胆汁酸の排出が多くなると、それだけコレステロールが多く消費されることになります。

その結果、体内のコレステロールが減少するので、動脈硬化を予防し、心筋こうそくや脳こうそくなどの、リスクを減らす効果があります。

また、水溶性の食物繊維は、塩分(ナトリウム)を排出する働きもあるので、高血圧の予防にも効果があります。

食後の血糖値の急上昇を抑える

人間は食事を摂ると、血液中の血糖値が急上昇することが、知られていますが、水溶性の食物繊維を一緒に摂ると、血糖値の上昇をおだやかにする効果があります。

水溶性の食物繊維は、ネバリが強い性質があり、食べ物と混ざり合ってゲル状になります。そうすると、小腸での栄養分の吸収が通常より、ゆっくり行われ、血糖値の急上昇を防ぐことになります。

その結果、膵臓(すいぞう)の負担を軽くして、糖尿病を予防する効果が期待できます。

膵臓というのは、血糖値を下げる”インスリン”を分泌する臓器です。
体の血糖値が高い状態が長く続くと、膵臓の機能が低下して、インスリンが正常に分泌されなくなります。

これを防ぐには、水溶性の食物繊維を摂取して、膵臓に大きな負担がかからないようにすることが大切なのです。

便秘の改善

水溶性の食物繊維は、腸をおだやかに刺激して、便秘の解消にも効果があります。

この食物繊維は、腸が緊張して起こる”けいれん性の便秘”に効果が高く、特に下痢と便秘を繰り返す症状に、向いているといわれています。

一方、腸の働きが低下して起こる”弛緩性の便秘(便秘では一番多い)”には、水溶性と不溶性の両方が効果がありますが、特に、効果が期待できるのは、不溶性の食物繊維です。

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