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サプリメントの効果と副作用基礎知識>トクホとは

サプリメント・トクホとは

特定保健用食品

トクホ”は、正式には”特定保健用食品”と呼ばれています。現在、法律によってサプリメントは、トクホ、栄養機能食品、一般の食品の3つに区分されています。

(*法律上、サプリメントを販売する場合は、全て食品の扱いになります。)

トクホは、厚生労働省の審査をパスして認可されたサプリメントで、認可を受けていない製品を、トクホとして販売することは許されていません。

認可を受けるには、科学的な臨床結果やデータを元に、そのサプリメントの安全性や有効性について、一つ一つ個別に審査されます。その結果が、厚生労働省の基準をクリアして始めて、トクホとして認可されます。

トクホ以外の、栄養機能食品や一般の食品に属するサプリメントは、厚労省の個別審査を受けていません。

ただ、栄養機能食品は、厚労省が定めている基準を守って製造する場合に限り、サプリメントのパッケージに、”栄養機能食品”と表示することが許されています。つまり、メーカーの自己責任に、任せられているのです。

*参考
トクホの所管は、2009年6月に厚生労働省から消費者庁に移りました。

法律の改正で仲間が増えた

今までのトクホは、1種類しかありませんでしたが、2005年の制度の改正で、”条件付きトクホ(条件付き特定保健用食品)”も、サプリメントとして認められるようになりました。

これは、従来のトクホの基準はクリアしないけれど、それに近い臨床結果や安全性、有効性があると認められたものです。(トクホと同じく、国の審査はあります。)

条件付きトクホのマーク

いわば、”準トクホ”ともいえるもので、サプリメントに表示される特定保健用食品のマークにも、”条件付き”という文字が入ります。


効果や効能に違いはあるの?

トクホは国が認可したわけだから、他のサプリメントよりも、効果がありそうに思いますよね。しかし、実際はそんなことはなく、一般のサプリメントでも十分な効果が期待できるものは、たくさんあります。

トクホというのはあくまで、有効性や安全性が国の基準を、クリアしているという証明で、国がそれを100%保証しているわけではありません。また、摂取した全ての人に、効果があるというわけでもありません。

「じゃあ、トクホを使うメリットは、あまり無いじゃない。」
と感じる方も、多いかもしれませんね。

しかし、トクホ以外のサプリメントは、国の審査ナシで各社の自己責任によって、製造、販売されています。中には、効果がほとんど期待できないものや、副作用のリスクが高いものが、無いとは限りません。

ましてや、一般の消費者が販売されているサプリメントの成分を分析して、安全性を確かめることは不可能です。

ですから、副作用の心配がない、安全性の高いサプリメントを選ぶときには、大いに参考になるはずです。特に最近は、販売されているサプリメントの種類が多いので、判断基準のひとつになることは確かです。

表示には決まりがある

繰り返しになりますが、トクホは食品と同じ扱いです。このため医薬品のように、

「腸の働きを良くして、便秘に効果があります。」

「血糖値を下げて、糖尿病を改善します。」

など、”効果がある” ”改善する” ”治す”という表現の使用は、法律で禁止されています。(もちろん、トクホ以外のサプリメントも同様です。)

もし、サプリメントにこのような表現が使われている場合は、信頼できる製品とはいえないので、購入すべきではありません。

現在、トクホで認められている表現には、
   ・骨の健康が気になる方へ
   ・中性脂肪や体脂肪が気になる方へ
   ・血糖値が気になり始めた方へ
   ・血圧が高めの方へ
   ・コレステロールが高めの方へ
   ・お腹の調子を整えたい方へ
   ・歯の健康が気になる方へ
などがあります。

なお、トクホの制度は見直しが検討されており、今後、表示の仕方や認可の方法が、変更される可能性があるようです。

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