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サプリメントの効果と副作用基礎知識>飲む時間、タイミング

サプリメントを飲む時間、タイミング

薬ではないので、飲む時間は表示できない

サプリメントの表示ラベルには、飲む時間やタイミングが表記されていないので、
  「一体、いつ飲むのが効果的なのか、よくわからない?」
という方が多いようです。

実はサプリメントは、法律で食品に分類されているため、医薬品のように飲む時間を明確に表示できないのです。

(個人的には、利用者のことを考えて、飲む時間ぐらいは表記してもいいと思うのですが・・・。)

サプリメントは、医薬品と違い効果や効能も穏やかなので、適量を1日2〜3回に分けて摂取するのが、基本になります。

しかし、成分の性質によって、より効果が期待できる時間やタイミングがあるので、それを以下に取り上げました。

取り上げたのは、主にビタミンやミネラルで、これらは研究の歴史が長く、臨床データも豊富なので、最適な飲む時間がわかっています。

これ以外のサプリメントに関しては、民間医療で利用されていたものや、メーカー独自の研究や判断による場合が多いので、メーカーに直接、問い合わせすることをおすすめします。

ビタミン類

ビタミンA、D、K

これらのサプリメントは、脂に溶けやすい性質があり、”脂溶性ビタミン”とも呼ばれています。体内に蓄積されやすく、なかなか体外に排出されません。

<飲む時間>
食間や空腹時に摂取すると、サプリメントからの吸収率が低下するので、食事中や食後すぐの摂取が最適です。特に、脂分が多い食材と一緒に摂ると、吸収率が高まります。

ビタミンB群(8種類)、C、E

ビタミンB群とCのサプリメントは、水に溶けやすい性質があり、”水溶性ビタミン”とも呼ばれています。体に蓄積される量は少なく、余分な分は数時間〜1日ほどで、体外に排出されます。
(*ビタミンEは脂溶性ビタミンですが、これも比較的早く排出されます。)

<飲む時間>
早く体外に排出されるので、1日に2〜3回に分けて、食後に摂取するのがよいです。また、カゼをひいたときにビタミンCを摂る場合は、飲む時間を就寝前にすると効果的です。

これは、起きているときに比べて、寝ているときの方が約20〜25%吸収率が高くなるからです。

なお、ビタミンB群は食べ物からエネルギーを作るときに、不可欠な栄養素なので、運動する場合は、運動前30分以内に摂っておくと効果があります。

ミネラル

カルシウム、マグネシウム

この2つのサプリメントはアルカリ性なので、食後すぐに摂ると胃酸を中和してしまい、消化不良が起きやすくなります。

<飲む時間>
朝食前、昼食前、就寝前などに摂るのがよく、食後2〜3時間ぐらいは摂らない方がよいでしょう。

なお、体内のマグネシウム濃度は、体本来の仕組みで、早朝や午後3〜5時ごろに低下する傾向があるので、午後3時ごろに摂るのがよいとされています。

カルシウム、マグネシウム以外のミネラル

<飲む時間>
基本的に食事中や食後すぐに、摂るのがおすすめです。また、疲労を強く感じる場合は、サプリメントの飲む時間を就寝前にすると、起きているときに比べ、吸収率が20〜25%ほどアップするので、疲労回復に効果があります。

アミノ酸(たんぱく質)

食事中に摂ると、食品に含まれるアミノ酸(たんぱく質)の、吸収が最初に行われ、サプリメントからのアミノ酸の吸収率が悪くなります。

<飲む時間>
食後2〜3時間後、食前30分前、あるいは空腹時が、飲む時間に適しています。ただし、運動する場合は、運動の30分前か運動終了30分以内に摂ると、筋肉アップや筋肉の回復に役立ちます。

その他

消化を助けるサプリメント

<飲む時間>
食事を食べる直前に、摂るのがポイントです。それ以外では、消化を助けることにならないので、サプリメントの効果はあまり期待できません。

ブルーベリー(ビルベリー)

<飲む時間>
ブルーベリーに含まれるタンニンによって、胃に影響があるので、空腹時を避け食後に摂るのがよいでしょう。

DHA,EPA、コエンザイムQ10

<飲む時間>
空腹時に摂っても、吸収率が低いので、食事中や食後に摂るのがよいでしょう。脂分の多い食べ物と一緒に摂ると、吸収率が高くなります。

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