健康や美容に役立つサプリメントの基本や効果、副作用をわかりやすく紹介しています♪

サプリメントの効果と副作用基礎知識>過剰摂取(ビタミン)

サプリメントの過剰摂取(ビタミン)

サプリメントは適量を、毎日摂取することで効果が発揮されます。効果を急ぐあまり、過剰摂取すると逆効果になり、副作用が起こる可能性が高くなります。それでは、何のためにサプリメントを摂るのか、わからないですよね。

そこで、健康維持に特に大切なサプリメントである、ビタミンやミネラルの中で、過剰摂取すると問題があるものだけを、ピックアップしました。

ビタミンやミネラルは研究の歴史が長く、臨床結果やデータの蓄積があるので、国によって1日あたりの、上限量が決められています。

なお、ビタミンB1、B2、B12、C、K、ビオチン、パントテン酸などのサプリメントは、過剰摂取の影響が小さいので、上限量は定められていません。

上限量とは、副作用が起きないとされる摂取量のことで、これを守れば健康上のトラブルは、ほとんど起きません。

摂取量に注意したいビタミン

以下は、各ビタミンの1日あたりの上限量で、日本人の食事摂取基準を参考にしています。

ビタミンA

年令 18才以上の全ての人
男性・女性 3000μg RE/日(1μg RE=12μg βカロテン)

■過剰摂取による副作用
動物性の食品に含まれるビタミンA(レチノール)は、肝臓に貯えられやすいので、めまいや激しい頭痛、吐き気が急に現れます。

植物性の食品に含まれるビタミンA(βカロテン)は、腸からの吸収が穏やかなので、過剰摂取しても手のひらや足の裏が黄色くなる症状があるくらいです。
サプリメントで、摂取する場合はβカロテンがおすすめです。

ビタミンB6

年令 18才以上の全ての人
男性・女性 60mg/日

■過剰摂取による副作用
サプリメントで数カ月間、毎日1000mg以上摂取すると、知覚障害や末梢神経の障害、腎臓結石などが起こります。

ナイアシン(ビタミンB群)

年令 18才以上の全ての人
男性・女性 ニコチンアミドの場合で300mg/日
ニコチン酸の場合で100mg/日

■過剰摂取による副作用
過剰摂取すると、筋肉の血管が拡がるため、かゆみや頭痛、皮膚の紅潮、下痢、吐き気などが、起こる場合があります。
食品やサプリメントからの摂取を控えれば、これらの副作用は比較的早く解消し、後遺症が残ることもありません。

葉酸(ビタミンB群)

年令 18才以上の全ての人
男性・女性 1000μg/日

■過剰摂取による副作用
じんましんや発熱、かゆみ、アレルギー症状などが、起こる場合があります。また、過剰摂取が長く続くと、神経症の患者さんは、症状が重くなることもあります。

ビタミンE

年令 18〜29才 30〜49才 50〜69才 70才以上
男性 800mg/日 700mg/日
女性 600mg/日 700mg/日 600mg/日

■過剰摂取による副作用
サプリメントや食品で過剰摂取しても、大きな副作用が起こることは少ないです。まれに、胃の消化不良やかゆみ、ほてり、むくみ、頭痛、発疹(ほっしん)などが起こることがあります。しかし、症状は軽いものが多く、生活に支障はないでしょう。

ビタミンD

年令 18才以上の全ての人
男性・女性 50μg/日

■過剰摂取による副作用
ビタミンDは、体内に蓄積されやすいサプリメントで、過剰摂取すると大きな副作用が起こります。例えば、腎臓障害が起きて尿毒症を発病し、症状が悪化すると重体になることもあります。

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