多くの愛用者がいるオリゴ糖のサプリメントの、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

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オリゴ糖の効果・効能1

オリゴ糖で一番よく知られている効果効能は、腸内にすんでいる細菌のバランスを良くして、腸の働きを整える作用です。

オリゴ糖を、サプリメントや食事で多く摂ることで、便秘の解消をはじめ、様々な効果が期待できます。

便秘の解消

便秘は、腸の働きが低下して、便が腸内でスムーズに運ばれないために起こります。腸内には、体に良い効果がある”善玉菌”と、悪い影響がある”悪玉菌”がすんでいます。

健康な人の腸には善玉菌が多く、悪玉菌が増えないように働いていますが、加齢やストレス、肉類中心の食生活で、善玉菌が減ってしまいます。これを防ぐのがオリゴ糖です。

代表的な善玉菌は、ヨーグルトでもおなじみの”ビフィズス菌”です。

オリゴ糖は、このビフィズス菌のエサになり、ビフィズス菌を増やし、悪玉菌が増えるのを防ぐ効果があります。これによって、腸の運動が活発になり、便通が良くなります。

オリゴ糖で、ビフィズス菌が増えると、単に便秘が解消されるだけでなく、次のような効果もあります。

 1)腸内の腐敗を抑えて、発ガン物質や悪臭物質ができるのを予防
 2)病原菌が増えるのを防ぐ効果
 3)高脂血症を改善する効果
 4)血液中のコレステロールを低下させる
 5)カルシウムの吸収を高める効果

オリゴ糖は、胃や小腸でなかなか消化吸収されない性質があり、大腸まで届けられ、直接ビフィズス菌のエサになります。

ビフィズス菌は、砂糖と同じ糖類の仲間です。

砂糖の場合は、胃や小腸で、ほとんど消化吸収されるので、砂糖を摂り過ぎると、血糖値が上がり、肥満や糖尿病の原因にもなります。
(ただ、砂糖はエネルギーを補給するときには、一番効率がよい食材です。)

一方、オリゴ糖は、なかなか消化吸収されないので、たくさん摂っても体への悪影響は、少ないというメリットがあります。
同じ糖類の仲間でありながら、砂糖とオリゴ糖では、効果がかなり違うのです。

なお、オリゴ糖は特定保健用食品(トクホ)としても、認められている成分で、サプリメントや甘味料など、いろいろな用途で使われています。

実験例

サプリメントで、オリゴ糖を摂取したときに、どれだけビフィズス菌を増やすのに効果があるのか、調査した結果があります。

以下は、健康な女性(成人)8人が、オリゴ糖を2週間摂取したときのケースです。

最初の1週間は、1日あたり1グラムのオリゴ糖を摂取して、次の1週間は、1日あたり2グラムのオリゴ糖を摂取しました。
このときの腸内のビフィズス菌の割合は、次のように変化しました。

  摂取前・・・・約18パーセント
    ↓
  摂取1週間後・・・・約39%
    ↓
  摂取2週間後・・・・約46%
    ↓
  摂取を中止してから1週間後・・・・約18%

オリゴ糖を摂取してから、わずか1週間でビフィズス菌は約2倍になり、摂取量を増やした2週間後には、約2.5倍にも増加しています。そして、摂取を中止してから1週間で、元に戻っています。

このように、オリゴ糖は短時間で効果がでてくるので、便秘で悩む人には、おすすめのサプリメントといえます。

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