健康や美容に役立つサプリメント(マグネシウム)の、効果や副作用をわかりやすく紹介しています♪

サプリメントの効果と副作用マグネシウム>副作用

マグネシウムの副作用

過剰に摂取すると

マグネシウムは、健康な人が通常の食事から多く摂っても、余分な分は尿や汗から排出され、副作用が起こることはほとんどありません。

ただ、腎臓の病気や腎臓の機能が低下している方が、マグネシウムの薬やサプリメントを摂取すると、副作用のリスクが高くなります。

人間の腎臓は一言でいうと、ろ過器の働きをする臓器で、体内の毒素や老廃物などを排出して、体内をきれいにしています。もし腎臓に障害があると、当然のことながら、余分なマグネシウムも排出されず、体内に残ってしまいます。

逆に、腎臓が正常な方は、体内に余分に貯まることがないので、副作用のリスクが少なくなります。

腎臓に障害があった場合の、副作用の症状には次のものがあります。

  ・高マグネシウム血症・・・マグネシウムの薬を服用した場合
  ・筋力の低下や心臓発作
  ・のどの渇きや眠気が多くなる
  ・呼吸機能や神経機能の低下
  ・嘔吐(おうと)や下痢

ちなみに、マグネシウムと関わりが深いミネラルに、カルシウムがあります。副作用を避け健康を維持するには、この2つの摂取バランスも大切になってきます。

一般的に、良いとされる摂取バランスは、
マグネシウム:カルシウム=1:2
とされ、この割合が大きく偏ると、副作用が起きやすくなります。

日本人の一般的な食事では、マグネシウムよりカルシウムが、不足することが多くなっています。

このため、カルシウムが多く含まれる、小魚や海草、乳製品を心がけて摂れば、2つの摂取バランスが良くなり、副作用を防ぐことができます。

食べ物の好き嫌いが多く、偏食気味の方は、市販のマルチミネラルのサプリメントを、利用するのも一つの方法です。

*参考
マグネシウムとカルシウムは両方とも、過剰摂取しても、あるいは不足しても、それを補う仕組みが、体に備わっています。

このため、ごく一時的であれば、あまり神経質に副作用を、心配することはありません。
(もちろん、日頃からバランスのよい食事を、心がけるのが一番よいのですが。)

サプリメントとの関係

マグネシウムは、食品から多く摂取しても、副作用が起こりにくいため、上限量は定められていません。しかし、サプリメントから多く摂取したときは、下痢などの副作用が起こることもあります。

それで、サプリメントでの1日あたりの上限は、成人の男女で350mg、子児で体重1kgあたり5mgと定められています。(日本人の食事摂取基準による)

市販のサプリメントを利用するときは、必ずパッケージに表示されている含有量を、チェックしておきましょう。

また、ビタミンDを摂取すると、腸でのマグネシウムの吸収率を高める効果があり、マグネシウムの不足が気になるときは、利用するとよいでしょう。

薬との関係

病気の治療のために、ジギタリス製剤を服用しているときに、サプリメントでマグネシウムを併用すると、ジギタリスの吸収を低下させる場合があります。

これに限らず、薬を服用しているときには、サプリメントの影響で、副作用が起きないか、担当の医師に確認しておきましょう。

*ジギタリス製剤とは
うっ血性心不全や不整脈に使用される医薬品で、ゴマノハグサ科の植物に属する、ジギタリスから作られる強心剤です。

次ページ→マグネシウムの摂取量