手軽に摂取できるサプリメント(セサミン)の、効果や副作用をやさしく解説しています!

サプリメントの効果と副作用セサミン>ゴマ

セサミンとゴマ

ゴマの歴史

セサミンが含まれるゴマの原産地は、熱帯アフリカといわれ、古代から栽培が行われていました。しばらくすると、周辺のギリシャやローマ、インドなどに広まっていきました。

日本に伝わったのは、天平時代(6世紀ごろ)で、中国の仏教と一緒に持ち込まれ、ほどなくゴマの栽培が始まったようです。

意外なことに、最初は食べ物としてではなく、灯りの油の原料として使われていました。

このゴマは、歴史上有名な美女、クレオパトラも美容と健康のために、食べていたと伝えられています。
(クレオパトラも、さすがにセサミンはご存じなかったと思いますが♪)

このように、人間は2500年以上にわたって、ゴマ(セサミン)を有効に利用していたのです。

ちなみに、ゴマ(胡麻)という名称は、中国の”ちょうけん”という人が、胡(ペルシア)から持ち帰ったので、つけられたようです。

含まれる栄養素

ゴマは昔から、滋養強壮の食べ物とされ、ビタミンやミネラル、良質のたんぱく質が多く含まれ、高カロリーでもあります。

しかし、セサミンが一番多く含まれるゴマでも、全体の0.5〜1.5%しか含まれていません。

麦や米にも含まれていますが、食用に精米するとセサミンの成分が失われます。
そこで、セサミンだけを抽出した、サプリメントを利用するのがお手軽です。

ちょっとここで、ゴマにはどんな栄養素が含まれているのか、みてみましょう。

<乾燥ゴマ100gあたりの栄養素>
 セサミン 約0.5〜1.5%
 主な栄養素 ・たんぱく質 19.8g   ・炭水化物(糖質) 18.4g
・脂質 51.9g   ・食物繊維 10.8g
*カロリー(エネルギー) 578kcal
 ビタミン ・ビタミンA 17mg   ・ビタミンE 22.8mg
・ビタミンB1 0.95mg   ・ビタミンB2 0.25mg
・ビタミンB6 0.6mg  ・ナイアシン 5.1mgなど
 ミネラル ・カルシウム 1200mg   ・リン 540mg
・カリウム 400mg   ・マグネシウム 370mg
・鉄分9.6mgなど

これを見ると、セサミン以外の栄養素もとても豊富で、昔から食用とされてきたのが、うなずけます。

これなら、わざわざサプリメントで摂らなくても、ゴマをたくさん食べたらいいのに!と思いますね。
しかし、セサミンだけを摂る利点もあるのです。

サプリメントの利点

セサミンをサプリメントで摂るのと、ゴマを食事に取り入れるのでは、大きな違いがあります。

上の栄養素の表をよく見ると・・・・?
それは、カロリーが高く、脂質が多いことです。

まずカロリーですが、これはゴマ100gあたりで、肉類の1.2〜1.5倍、魚類の1.5〜2.5倍もあります。

わかりやすくいうと、たくさんゴマを食べすぎると、カロリーの摂りすぎになり、メタボの原因にもなります。

もちろん、1日に小さじ5〜6杯ぐらいであれば、栄養バランスもいいので、ぜんぜん問題ありません。誤解なさらないように♪

セサミンの、1日あたりの目安量は約10mgですが、これをゴマだけで摂るとすると、約2500〜3000粒ほどになり、小さじで25〜30杯にもなるでしょうか。いくらなんでも、毎日これだけ食べるのは、ちょっと無理でしょうね。

また脂質は、体の組織やホルモンを作るときに必要で、エネルギー源にもなる栄養素です。ただ、摂りすぎて体内で消費されないと、脂肪に変わってしまう欠点があります。


そして、もう一つ注意したいのが、ゴマのカラです。このカラは、丈夫にできていて、人間の胃腸で消化吸収できない場合が多く、セサミンが吸収されにくい欠点があります。

ゴマの消化吸収を良くするには、すりゴマにしたり、よく煎ってつぶしてから食べる必要があります。

このように、セサミンの摂取を目的にする場合は、サプリメントを利用した方がメリットが大きいのです。

次ページ→セサミンとビタミンE