多くの愛用者がいるサプリメント(にんにく)の、効果や副作用をわかりやすく解説しています。

サプリメントの効果と副作用にんにく>副作用

にんにくの副作用

適量を守る

にんにくは、健康な成人の場合、1日の適量を守っていれば、特に問題になる副作用や健康被害が起こる可能性は、低いといえます。

1日あたりの適量は、生のにんにくで1個以内、加熱調理したにんにくで2個以内です。また、サプリメントの場合は、パウダー状のもので約350mgですが、製品や製造方法によって、摂取量に違いがあります。

摂取するときは、サプリメントのパッケージに表示されている摂取量を守れば、副作用のリスクは小さいでしょう。

未成年者や子どもの場合は、成人の半分ぐらいの摂取量であれば、同じように副作用の可能性は低いといえます。

しかし適量を超えて、にんにくを過剰摂取すると、下痢やにんにくアレルギー、胃や腸の炎症、腹痛などの副作用の可能性があります。

にんにくは、刺激の強い食材なので、生のまま食べると、体質によっては口やのど、胃や腸の粘膜にトラブルが起きることがあるので、注意しましょう。

妊婦や授乳婦の女性では、にんにくの摂取によって、流産や体調不良の可能性があるといわれていますが、今のところ臨床研究によって、はっきり確かめられてはいません。

このため、適量であれば、問題ないといえますが、念のため摂取は控えるのがよいでしょう。

他のサプリメントや薬との相互作用

健康な方が、他のサプリメントと、にんにくを一緒に摂取しても、大きな副作用が起こったという報告はありません。それぞれの摂取量を守っていれば、副作用の心配はないでしょう。

一方、病気の治療のために薬を服用しているときに、にんにく料理やサプリメントを摂ると、副作用が起こる場合があります。

例えば、ワーファリン(正式名称:ワルファリンカリウム)とにんにくを、一緒に摂取すると、ワーファリンの働きを強める副作用があり、出血したときになかなか血が止まらなくなります。

ワーファリンというのは、血液を固まりにくくする薬で、血管に血栓(血の固まり)ができないようにして、心筋こうそくや脳こうそく、脳内出血などを予防する働きがあります。

また、にんにくに含まれる”アリシン”という成分は、肝臓の代謝酵素に影響して、抗ウイルス薬の働きを弱めてしまう副作用があります。

にんにくは、含まれる有効成分が多く、体には良いのですが、薬と一緒に摂取する場合は、必ず担当の医師に、副作用がないか確認することをおすすめします。