手軽に摂取できるサプリメント(メシマコブ)の、効果や副作用をやさしく解説しています!

サプリメントの効果と副作用メシマコブ>・・・とは

メシマコブとは

桑に寄生するキノコ

メシマコブは、桑の古木に寄生するキノコで、初めはコブ状の形をしていますが、成長するにしたがって扇状になります。十分に成長すると、サルノコシカケによく似た形になります。

メシマコブの野生株は、かつて長崎県の五島列島の女島(メシマ)に、生息していました。女島(メシマ)のコブ状のキノコということで、この名称がつけられました。

このメシマコブは、桑の古木に寄生すると、まず胞子から糸状の菌糸を、いくつも出して成長します。その後、菌糸が集まって”菌糸体”を作り、さらに成長すると、キノコ本体になります。

サプリメントや薬で使われるのは、このキノコ本体から抽出した有効成分です。
日本では、メシマコブの有効性は古くから知られており、ガンの治療薬として注目されていました。

しかし、成長するまでに最低でも20年以上かかり、また、桑の木を枯らすため、キノコに成長する前に、桑の木が伐採される場合がほとんどです。

このため、天然のメシマコブを入手できるのはごくまれで、その上、人工的に栽培するのも、難しいという問題がありました。

しかし、韓国のメーカーがメシマコブの菌糸体の人工培養に、成功したのをきっかけに、研究が盛んに行われるようになりました。

薬とサプリメントの両方で使用される

培養に成功した韓国での研究によって、抗ガン作用を持つ2つの菌株が発見されました。

それぞれ”PL2”と”PL5”と名付けられ、中でもPL2から抽出されるメシマコブのエキスが、高い抗ガン作用を持っていることが、突き止められました。
(*PLとは、メシマコブの学術名の頭文字からきています。)

具体的な抗ガン作用の仕組みは、全て解明されたわけではありませんが、メシマコブに含まれる、「多糖類にタンパク質が結合した物質(PL2)」が、有効であることがわかってきました。

研究が進んでいる韓国では、医薬品として認可され、すでに、いろいろなガンの治療薬として使用されています。また、日本ではサプリメントとして、多くのメーカーから販売されています。

ただ、メシマコブは栽培が難しく、培養によってしか製造できないので、他のサプリメントに比べ、かなり高価なのが残念な点です。

主な効果、効能

メシマコブの有効成分(多糖類+タンパク質=PL2)の効果は、体の免疫力を高めて、ガンの進行を抑えたり、予防することです。

胃ガンの臨床例でも、手術後にメシマコブを数カ月間、継続して摂取すると、体の免疫力がアップしたことが確かめられました。

また、合成された抗ガン剤と併用すると、相乗効果でより抗ガン作用がアップすることも、確かめられています。
(抗ガン剤とメシマコブを併用しても、副作用が起こることはほとんどありません。)

ちなみに、サプリメントで販売されているメシマコブは、品質が一定しないことも多いので、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
(数カ月分のサプリメントで、数万円以上するので慎重に・・・・。)

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